廃車寸前の低年式車でも専門の買取業者には売却可能

モータリゼーション花盛りだった昭和40年代から50年代ごろは、新車のマイカーを購入したら、最初の車検が来るタイミングで次の新車に買い替えるという人は少なくありませんでした。メーカーは新車を発売した約2年後にはデザインを若干変更したり装備を少し充実させたマイナーチェンジモデルを発売し、その約2年後にはまったく新しいデザインの新型車を発売するビジネスモデルを確立しており、これによって日本の自動車販売台数は驚異的な伸びを見せました。
しかし2年ごとに買い替えるという風潮は長期不況時代に入って退潮したので、最近では長期間買い替えないで乗り続ける人が増えました。この変化で中古車市場には買取車の年式が古い商品が徐々に増えてきたのですが、あまりに古いと転売できる可能性が少なくなるためディーラーに下取りを求めたり一般の中古車店に持ち込んでも引き取ってもらえないケースもあります。
ところが海外では廃車寸前の低年式車であっても日本車は人気があり、程度次第では輸出すれば売れるケースもあるので、低年式車でもニーズはあります。低年式車の買取ビジネスをやっている専門業者であれば引き取ってくれることがあるので、あきらめずリサーチすることが大切です。

日本国内の評価基準では低年式車は無価値同然

古車業者にとっても、できるだけ年式が新しい車を仕入れたいのは当然です。すぐに転売できる可能性が高くなり利益率も大きいからです。年式が古いとなかなか売れず、利益の低減につながります。したがって年式が比較的新しい車は高く買い取ってくれますが、年式が古い車はがくんと買取価格が下がります。年式が非常に古い車の場合は無料引き取りというケースもあります。
業界では古い年式の車を低年式車と呼びます。年式とはその車が新車として登録された年のことです。低年式車はこの新車登録からかなり年数が経過した車という位置づけです。明確な区切りはありませんが、一般的に2度目の車検を受けた後あたりからこのカテゴリーになる傾向があります。
問題なく走行し、外観も比較的良好であっても車の価値は年式に大きく左右されるため、低年式車は価値がないというのが日本における一般的なとらえ方です。日本の中古車市場では商品価値がないと判断される低年式車は廃車処分するか、低年式車でも買い取ってくれる専門の買取業者に売却することになります。

外国では問題視されない低年式車

日本ではまったく評価されない廃車寸前の低年式車でも、海外では都市部や農村では多くの低年式の日本車が問題なく走っています。特に発展途上国では低年式であっても日本車への信頼や人気は絶大です。舗装道路が少なく、くぼみや泥状の道路が至る所にあるので、頑丈で故障しにくい日本製の中古車は人気です。
低年式車は外国でも販売価格が安いので日本に比べて平均年収が少ないような国や地域ではよく売れます。年式が10年以上前のものであろうが、故障しておらず問題なく走行するのであれば十分需要があります。
発展途上国の人々は一般的に車は物を運んだり人を移動させる足と考えており、塗装が綺麗であるとか、最新式のエンジンであるとか、年式が新しいといったことに重きを置かず、実用的であるかどうかが重要だからです。ですから、低年式車でも日本製であれば大きな需要があり、廃車買取と海外での転売を専門とする業者のビジネスが成り立つのです。

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